スマートエナジー熊本は、熊本市の東西2箇所の大型環境工場(ごみ焼却施設)で発電されるカーボンフリーの地産電力を、熊本市公共施設にて地消することや、熊本市公共施設における電力の使われ方を最適化すること、そして熊本市の防災力を向上させることを目的に、西部環境工場を運営するJFEエンジニアリングと熊本市により設立されました。エネルギーや環境分野における総合エンジニアリング事業を展開するJFEエンジニアリングが持つ高い技術力を基盤とした、先駆的な地域エネルギー会社です。

スマートエナジー熊本の技術力と事業の先進性は環境省等より高いご評価を頂戴しています。

【環境省制作映像】

【参考記事】

ビジョン・目指す姿

熊本市は、熊本連携中枢都市圏により策定された「地球温暖化対策実行計画」において、2050年のCO2排出実質ゼロを宣言しています。また、熊本地震を受け策定した「熊本市震災復興計画」において、防災力・減災力を強化していくことが計画されています。この脱炭素化と災害対応力の強化に向けた具体的なアクションを実施していくにあたり、技術的側面から熊本市政をサポートしていくのがスマートエナジー熊本です。

政府も地方からの脱炭素ドミノに期待を寄せる中、全国の先進事例として「5歩先を行く地域エネルギー事業」を実現していくことがスマートエナジー熊本の目指す姿です。

会社概要

会社名スマートエナジー熊本株式会社
設立2018年11月15日
代表取締役中澤 一暢
事務所熊本市中央区安政町8-16
出資金1億円
資本金5,000万円
株主JFEエンジニアリング株式会社 95%
熊本市 5%(取締役1名派遣:環境局長)
主な事業内容①清掃工場余剰電力を中心とした、再生可能エネルギーによる電力供給
②再エネ有効活用・省エネ・電力需給最適化や、防災力強化に資する設備の設置及び運用
③全庁的な省エネ事業の支援

これまでの歩み

年月スマートエナジー熊本熊本市
2016年3月熊本市西部環境工場稼働(JFEによる建設~20年間包括運営)
2016年4月熊本地震発生
2016年10月熊本市が震災復興計画を策定
2017年4月~2018年3月経済産業省 資源エネルギー庁の補助を活用し、事業実施計画(マスタープラン)策定
2018年5月自立分散型エネルギーシステムを構築し、公共施設(約170施設)向け電力供給開始(アーバンエナジー)
2018年8月熊本市にて省エネルギー等導入推進事業補助開始
2018年11月JFEにて地域エネルギー会社(スマートエナジー熊本)設立
2019年4月熊本市による増資、事業開始式
2019年7月熊本市がSDGs未来都市/モデル事業に選定
2019年8月「廃棄物処理施設を核とした地域循環共生圏構築促進事業」を受託し大型蓄電池/急速充電器導入・自営線敷設を開始
2019年10月「再生可能エネルギー電気・熱自立的普及促進事業(第2号事業)」を受託し上下水道施設等での再エネ電力需給最適化検討開始
2020年5月南区役所、上下水道局庁舎にて蓄電池稼働開始
2020年8月熊本博物館にて空調制御機器導入試験実施
2020年12月~2021年2月熊本市内公共施設12箇所へ空調制御機器導入