カーボンフリー電力地産地消

熊本市の東部・西部2箇所の大型環境工場で発電されるカーボンフリーの地産電力を当社にて一括で引き受け、熊本市公共施設約40%、220箇所あまりへ供給し、地産地消を実現しています。

熊本市は再エネ電力地産地消がもたらした電力コスト削減益のうち、8,000万円を省エネルギー基金とし、市民がゼロエナジーハウス(ZEH)やEV、省エネ家電を購入する際に補助することで、削減益の市民還元と市民レベルでの脱炭素推進を両立しています。

供給発電所一覧

名称東部環境工場(直営)
竣工平成6年3月
燃焼設備300t×2炉(600t/日)
発電設備10,500kW(蒸気タービン)
余熱利用施設内  給電・給湯
三山荘  給電・給湯
東部交流センターなど
名称西部環境工場(DBO)
竣工平成28年3月
燃焼設備140t×2炉(280t/日)
発電設備5,980kW(蒸気タービン)
余熱利用施設内   給電・給湯
西区役所  給電
西部部交流センターなど

電源構成

省エネルギー事業

当社は熊本市よりエネルギーマネジメント支援業務を受託しており、市内公共施設の省エネの推進を行っています。

具体的な取り組み

・電力使用状況の診断~設備の省エネ稼働の推進

・空調設備の遠隔制御(空調の運転を制御する機器を設置し、電力使用量が多い時間帯に室温が不快にならない範囲で出力を制御しています。)

※人吉アサノ電機㈱、エレワイズ

需給最適化事業(VPP)

災害時の重要な防災拠点である上下水道局庁舎と南区役所へ、当社にて大型蓄電池を設置しました。平時は再エネ需給の最適化や、今後重要となるエリアとしての需給最適化に活躍し、災害時は庁舎の業務用電力や隣接する避難施設への電力供給を担うものとなります。 当社は今後、熊本市と共同で、このような大型蓄電池設置を継続していきます。

防災・減災力向上事業

西部環境工場からは2016年3月の稼働開始当初より近隣の西区役所へ地下埋設の自営線が敷設されており、西部工場の余剰電力を直接供給していました。

稼働後1か月後に発生した熊本地震の際、一般送配電網が停電する中、西部工場は稼働継続、西区役所へも電気を送り続けました。

この経験より、清掃工場と地下埋設の自営線がセットとなった高い防災能力が評価され、当社にて近隣の城山公園へ自営線を延伸しました。更に急速充電器を設置することで、城山公園が災害時のEV充電拠点となっております。

熊本市は災害時のEV確保について、日産自動車と連携協定を結んでおり、これらのEVが西部工場からの電力を充電し、避難所や病院、一般のご家庭へ電力を配送することで、災害時のエネルギーを確保することとなります。